「JAL普通カード」はマイルを貯めるカードの中でもっともおすすめできるカードの一つです。
JALカードの特徴として、基本的にはシンプルにマイルだけを貯めることができる唯一のカード。
そのため、ポイントからマイルへ移行する煩わしさがありません。
そんな「JAL普通カード」と一口に言っても、実は提携先やブランドの違いで“向いている人”が全く変わります。
多くの人が見逃している「おすすめカード5選」を、FP視点で厳選しました。
今回は「年会費2,200円前後」で持てる、コスパ抜群の5枚を比較して紹介します。
おすすめ5選(一覧)
| カード名 | 年会費(税込) | 通常還元率 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ① JALカード Suica 普通カード | 2,200円 | 0.5%(最大1.0%) | Suicaチャージ&定期購入でもマイルが貯まる | 通勤・通学で鉄道をよく使う人 |
| ② JALカード TOKYU POINT ClubQ 普通カード | 2,200円 | 0.5%(最大1.0%) | 東急ポイントとマイルの二重取りが可能 | 東急沿線・東急百貨店利用者 |
| ③ JALカード VISAorMastercard 普通カード | 2,200円 | 0.5%(最大1.0%) | 海外加盟店での使いやすさ◎ | 海外旅行も視野に入れる人 |
| ④ JALカード navi(学生専用) | 年会費無料 | 0.5%(最大1.0%) | 年会費無料+マイル有効期限なし | 学生・若年層(18〜30歳) |
| ⑤ JAL普通カード+ショッピングマイル・プレミアム加入 | 2,200円+4,950円 | 1.0%(最大2.0%) | 通常カードの2倍マイル還元 | 年間利用額50万円以上の人 |
※通常還元率(最大〇〇%)は特約店利用時のもの
① JALカード Suica 普通カード

鉄道×マイルの二刀流で日常を最大活用
JR東日本が発行するSuicaとJALのマイルが二重取りできるカード。
日頃からJR東日本を利用していてJALマイルを貯めたい方には、日常の暮らしをしているだけでマイルが貯まる最高なカードです。
メリット
- Suicaオートチャージ・定期購入でJRE POINTが貯まる。
→通勤・通学でJRを使う人、JR東日本の関東エリア在住の方にはおすすめ。 - オートチャージ機能(残高が1000円を下回ると3000円オートチャージなど)があるため、残高確認をせず管理が楽。
- 貯まったJRE POINTは以下の還元率でマイルへ交換できる。
| ショッピングプレミアム | JRE POINT | JALマイル |
|---|---|---|
| 加入 | 1,500pt | 1,000マイル(約66.7%) |
| 未加入 | 1,500pt | 500マイル(約33.3%) |
※ショッピングプレミアムについての詳しい説明は⑤ JAL普通カード+ショッピングマイル・プレミアム加入をご覧ください。
デメリット
- 国際ブランドがJCBのみ。
- 有効期限をマイルとポイントの二つ意識しなけらばならなくなる。
◦JALマイル:獲得月から36か月後の月末まで。
◦JRE POINT(Suica利用分):最終獲得・利用日から2年後の月末まで。
→ 「貯めっぱなし」にして有効期限切れ…となると、せっかくのメリットが薄れます。
FP視点コメント
- 毎日の通勤が“マイル源”になるのは非常に効率的。
あなたやご家族が「JR 東日本沿線を使っている」「毎日の通勤・通学が電車中心」「定期券・Suicaチャージを頻繁にしている」のであれば、このカードの“陸の貯めどころ”を活かすことで、かなり効率良くマイルを貯められます。 - 家計における年間カード支出がある程度まとまっているなら、「ショッピングマイル・プレミアム」の加入も視野に入れて“還元率アップ”に挑戦する価値あり。その場合は「加入費用(年4,950円など)」と「予想されるマイル還元アップ分」をシミュレーションしておきましょう。※詳しくは⑤ JAL普通カード+ショッピングマイル・プレミアム加入
- また、貯めたマイル・ポイントをきちんと使えるかも大事です。マイルの有効期限・適用範囲を忘れずに。せっかく貯めたマイルが「失効」にならないように、旅の計画も視野に入れておきましょう。
- 国際ブランドがJCBのみのデメリットも国内決算では問題なし。海外旅行時には別に年会費無料のVISAかMastercardを持てば問題はありません。
おっとう先生結論:関東エリアに住んでいる方は「JALカード Suica 普通カード」で間違いなし!
② JALカード TOKYU POINT ClubQ 普通カード


東急沿線ユーザーに最強の“日常マイルカード”
東急グループ(東急電鉄・東急百貨店・東急ストアなど)の利用でTOKYU POINTとJALマイルの二重取りができるカード。
東急沿線在住の方や、東急系施設を日常的に使う方には「生活圏=マイル圏」になる非常にお得な一枚です。
メリット
- 東急電鉄・東急バスの乗車や東急百貨店・東急ストア利用でTOKYU POINTが貯まる。
→ 東急沿線(渋谷・横浜・自由が丘・二子玉川など)にお住まいの方に最適。 - 貯まったTOKYU POINTをJALマイルに交換可能(レートは下表参照)。
「電車・買い物・JALフライト」の全てでポイントを連携できる、陸と空のハイブリッド設計。 - PASMOオートチャージ機能対応(東急線・みなとみらい線エリア)。
→ 自動チャージで残高管理の手間なし。
| ショッピングプレミアム | TOKYU POINT | JALマイル |
|---|---|---|
| 加入 | 2,000pt | 1,000マイル(50%) |
| 未加入 | 2,000pt | 500マイル(25%) |
※ショッピングプレミアムについては、⑤ JAL普通カード+ショッピングマイル・プレミアム加入で詳しく解説しています。
デメリット
- 東急グループを利用しない方にはメリットが少ない。
→ 東急沿線外の方は「JALカード Suica」など地域特化型カードの方が効率的。 - TOKYU POINTとJALマイルの2種類を管理する必要がある。
◦JALマイル:獲得月から36か月後の月末まで。
◦TOKYU POINT:最終利用日から2年後の月末まで。
→ 有効期限切れに注意。 - オートチャージ対象がPASMO限定で、Suicaや他ICカードでは利用不可。
FP視点コメント
- 東急沿線ユーザーにとっては“通勤・買い物・旅行”のすべてがマイルに直結。
たとえば通勤でPASMOオートチャージを使い、帰りに東急ストアで食材を買うだけで自然にマイルが貯まる仕組みです。 - 「TOKYU POINT → JALマイル」交換率を最大化するには、ショッピングマイル・プレミアム加入が鍵。
年4,950円の費用に対してマイル還元率が2倍になるため、年間利用額が50〜60万円以上なら元が取れます。 - 「東急百貨店での優待」「PASMO定期券一体型」など、家計全体のキャッシュフローを整える効果もあり。
“家計カード”として一本化すれば、マイル管理も楽になります。 - ただし、東急エリア外の利用頻度が高い方は、他のJAL提携カード(例:JALカード Suica・JALカード naviなど)との比較も検討を。



結論:東急沿線在住の方や、東急系施設を日常的に使う方は「JALカード TOKYU POINT ClubQ 普通カード」で間違いなし!
③ JALカード VISA or Mastercard 普通カード


海外でも安心して使える万能タイプ
- 特徴:VISAとMastercardは海外加盟店数が非常に多く、旅行先でも決済しやすい。
→VISAかMastercardで悩むのであれば、世界シェア率の最も高いVISAなら間違いありません。 - おすすめ生活スタイル:年1〜2回海外旅行をする。興味がある。/海外通販を使う人。
関東エリア・東急沿線以外にお住まいの方。ほかポイントを気にしたくない方。
FP視点コメント
年会費を抑えつつ海外利用対応も欲しい方にはベスト。
マイルのみを貯めていくので、仕組みがとてもシンプル。
ほかポイントの有効期限やマイルへの移行の還元率など気にしなくていいので、時間を有効活用できる。
海外旅行傷害保険は付帯しますが、内容はシンプルなので必要に応じて補助保険を。



地方にお住いの方や、シンプルにマイルだけ貯めたい方はJAL普通カードのVISAかMastercardをおすすめします。
③ JALカード navi(学生専用)


学生限定!マイルを“失効ゼロ”で貯められる特別カード
JALカード naviは、18歳以上30歳未満の学生限定(大学・大学院・短大・専門学校など)の特典が充実したJALカードです。
マイル有効期限が在学中は無期限、さらにボーナスマイルが多数つくなど、学生のうちから「お得に旅する力」を身につけたい方にぴったりの一枚です。
メリット
- マイル有効期限なし(在学中限定)
→ 通常のJALカードでは3年の有効期限があるマイルも、在学中は無期限!
旅行に行くタイミングが少ない学生でも、コツコツ貯めたマイルがムダになりません。 - ショッピングマイル・プレミアム自動付帯(無料)
→ 通常4,950円/年のオプションが自動でついており、100円=1マイルが貯まります。 - 入会・搭乗・継続でのボーナスマイルが豊富
・入会時:1,000マイル
・初回搭乗時:1,000マイル
・毎年初回搭乗ボーナス:1,000マイル
・卒業時ボーナス:2,000マイル - 海外旅行に強い
在学中は海外旅行傷害保険(最高1,000万円)が自動付帯。
卒業旅行や短期留学などでも安心。 - 年会費無料
学生のうちはずっと無料で使えます。
| 特典内容 | 通常JALカード | JALカード navi |
|---|---|---|
| 年会費 | 2,200円(税込) | 無料 |
| ショッピングマイル・プレミアム | 4,950円/年で有料 | 無料自動付帯 |
| マイル有効期限 | 36か月 | 在学中は無期限 |
| 卒業後 | 通常カード継続 | 自動でJAL普通カードへ移行 |
デメリット
- 学生限定のため、社会人になると自動的に「JAL普通カード」へ移行。
→ 卒業後はマイル有効期限が発生し、年会費も発生します。 - 社会人カードよりも付帯保険の補償額が低め。
→ 短期旅行には十分ですが、長期留学やワーキングホリデーでは別途保険を検討しましょう。 - 学生専用ゆえに利用限度額が低め(5〜10万円程度)。
→ 大きな出費には不向きですが、日常使い・交通費・旅行予約などには十分です。
FP視点コメント
- 学生のうちは「年会費無料・マイル有効期限なし・還元率1.0%」という、社会人でも羨ましい条件。
特に「旅行が好き」「将来マイルを本格的に貯めたい」学生には、早めに作っておく価値があります。 - このカードの最大の魅力は「マイルを失効させないこと」。
学生期間中に貯めたマイルを卒業後の新生活・卒業旅行などに使うのが賢い戦略です。 - また、ショッピングマイル・プレミアムが無料で付帯しているため、日常の買い物でも効率よくマイルが貯まります。
クレジットヒストリー(信用実績)を積みながら、金銭感覚を磨くという意味でも最適な1枚です。 - 卒業後は「JAL普通カード」へ自動切り替え。マイルや特典はそのまま引き継がれるため、安心して継続利用できます。



条件が学生のみですが最強のカードです。また利用限度額が低いこともはじめてのクレジットカードに最適!
⑤ JAL普通カード+ショッピングマイル・プレミアム加入


“1%還元”でマイルを倍速に!効率重視のJALカード活用術
JAL普通カードに「ショッピングマイル・プレミアム」(年会費4,950円)を追加すると、日常の買い物で貯まるマイルが2倍になります。
マイル還元率が0.5%→1.0%へアップするため、マイルを本格的に貯めたい方には実質的に必須のオプションです。
メリット
- マイル還元率が常時1.0%(100円=1マイル)
→ 通常のJAL普通カード(0.5%)と比べ、貯まるスピードが倍になります。 - 特約店では最大2.0%還元
JALやイオン、マツキヨ、welcia、ファミリーマートなどの「JAL特約店」での利用は100円=2マイル。
日常の生活費をカード払いに集約することで、効率よくマイルを増やせます。 - マイルの貯まり方がわかりやすく、管理しやすい
JALマイルに一元化されるため、他のポイント経由よりも「使いやすい・失効しにくい」設計です。 - 家族会員も対象
家族カードも同様にプレミアム適用。夫婦や家族で合算すれば、年会費以上の効果を出しやすいです。
| 利用金額(年) | 通常(未加入) | プレミアム加入時 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 10万円(0.84万円/月) | 500マイル | 1,000マイル | +500マイル |
| 50万円(4.2万円/月) | 2,500マイル | 5,000マイル | +2,500マイル |
| 70万円(5.8万円/月) | 3,500マイル | 7,000マイル | +3,500マイル(損益分岐点) |
| 100万円(8.4万円/月) | 5,000マイル | 10,000マイル | +5,000マイル |
※1マイル=約1.5円〜2円の価値で換算すると、年間70万円以上のカード利用で年会費4,950円分を回収可能。
つまり、年間70万円が「損益分岐点」となります。
デメリット
- 年会費が追加で発生(4,950円)
利用額が少ない方にはコスト負担が増えるため、「どれくらい使うか」の見極めが重要です。 - JALマイルに特化している
他社ポイントや共通ポイント(楽天・dポイント等)と併用しにくいため、「マイル一本化」志向でない方には不向き。 - マイル失効リスクに注意
貯まるスピードが上がる分、「使う計画」を持っていないと有効期限切れの可能性も。3年ルールは変わりません。
FP視点コメント
- 「年間70万円以上カードを使うなら、加入すべき」がFPとしての明確な結論です。
仮に100万円利用すれば+5,000マイル=実質1万円相当の価値(マイル単価2円換算)。年会費を大きく上回ります。 - 特に家計の中で「食費・光熱費・通信費・ガソリン代」などをカード払いにまとめれば、年間70万円は現実的なライン。
“日常の固定費”をJALカードに集約するのがポイントです。 - また、マイルは「旅行代金に使う」と価値が最大化します。
国内線なら1マイル=約2円相当、国際線の特典航空券では3円〜5円にも。
つまり、プレミアム加入は「旅行好きほど報われる」仕組みです。 - 逆に、年間50万円未満しか利用しない方は、未加入でもOK。還元率0.5%でも十分堅実です。



JALカードをメインカード(支払いのすべてを集約)にするならば、多くの方には加入がおすすめ!
FPが教える!どのタイプがあなた向き?
| ライフスタイル | おすすめカード | 理由 |
|---|---|---|
| 鉄道通勤・通学が多い | JALカード Suica | 定期代・交通費がマイル源に |
| 東急沿線・百貨店利用 | JAL TOKYU POINT ClubQ | ポイント二重取りで貯まりやすい |
| 海外旅行も行く | JAL VISA or Mastercard | 海外利用に強く、汎用性が高い |
| 学生・若年層 | JAL navi | 無料でマイルを育てる入門カード |
| 家計の支払いを集中させたい | 普通カード+プレミアム加入 | 還元率2倍で効率UP |
まとめ
平均年収でも、マイルの貯め方を“生活に組み込む”ことで、
家族で年に1回の飛行機旅行は十分実現できます。
ポイントは「自分の生活動線×カードの特徴」を一致させること。
Suica通勤・東急百貨店・公共料金決済など、あなたの“毎月の支出”をマイル化するのがコツです。
とはいえ、マイルはあくまでおまけ。
ポイント集めや還元率を気にし過ぎず、日常の生活をしていたらマイルやポイントが貯まっていたというスタイルが最もおすすめ。
ポイントやマイル還元率よりも、
①家計管理をしっかりと
②日頃の仕事に集中
③副業に挑戦して収入を増やす
この3つがとても大切です。
まずはご自身に合ったクレジットカードを選んだら、クレカ生活を始めてみましょう!
その日からマイルが貯まり始め、気が付いたら飛行機に乗れるほどのマイルがいつの間にか貯まっていますよ。
まずは行動が何よりも大切です。









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