
将来飛行機に乗ってみたいから、マイルを貯めてみようかなーと思うんだ。
だけど、どこのマイルを貯めたらいいのかなー。
マイルといえばANAとJAL。日本で直接マイルを貯めることができる航空系カードはこの2種類があります。
さて、ではどちらがおすすめなのか?悩むところですよね。



よし!じゃ、ANAとJALの特徴とおすすめを解説していこうか。
むずかしい言葉を使わずにわかりやすく説明するぞ。
前提として、このブログは「平均年収でも家族と飛行機旅行へ」がテーマです。
初めてのクレカにゴールドカード。なんて方あまりいないですよね。
わたしもそうだったように、初心者向けに一般(普通)カードで比較していきます。
まず、比較するポイントとして以下があります。
・年会費・マイル有効期限
・マイルの貯めやすさ
・マイルの使いやすさ
それでは項目ごとに、おすすめを解説していきます。
年会費・マイル有効期限
今回比較する年会費は、それぞれ普通カードで比較します。
以下、表にまとめたのでご覧ください。
項目 | ANA一般カード | JAL普通カード |
---|---|---|
年会費 | 2,200円(初年度年会費無料) | 2,200円(初年度年会費無料) |
家族カード | 1,100円 | 1,100円 |
ショッピングプログラム マイル2倍コース | 6,600円(Visa Mastercard) 5,500円(JCB) | 4,950円 |
マイル有効期限 | 36か月(+24か月 条件付きで5年) | 36か月 |
カード発行時のポイント付与 | +1,000マイル | なし |
ボーナスマイル | 毎年カード継続+1,000マイル | 初めての搭乗で +1,000マイル 毎年初回 +1,000マイル 搭乗ごとのボーナス フライトマイルの10%プラス |
マイル還元率 | ANAマイレージ移行可能ポイント 「Vポイント」200円で1ポイント ANAカードマイルプラス加盟店・対象商品購入で100円=1マイルまたは200円=1マイルもプラス | 200円で1マイル ショッピングプログラム加入で100円で1マイル 特約店で100円で2マイル |
電子マネー | 電子マネー「iD」マイル積算対象 「楽天Edy」搭載マイル積算対象外 Apple Pay Google Pay | Apple Pay Google Pay (JCBのみ) マイル積算対象だが、ショッピングプログラムは対象外 |
年会費は同じ
年会費はまったく同じです。
1年2,200円。初年度年会費無料。
また家族カードも1,100円と同じです。
※家族カード:家族用などへの2枚目のカード
有効期限はANAがおすすめ
マイル有効期限はANA、JALともに3年間(36カ月)です。
ANAは公共料金の支払いではマイルが基本貯まりません。
しかしVポイントは貯まるため、このポイントをマイルに移行します。
※詳しくは「ANAのカード発行元の特徴」にて解説しています。
このポイントと移行後のANAマイルを合わせた有効期限は5年。
ここがANAのおすすめポイントです。
日頃飛行機に乗る方はマイルがザクザク貯まります。
しかし、クレカの支払いで貯める陸マイラーは、有効期限があるためあまり貯まりません。
例えば100円で1マイル貯まる場合、
JALで年間200万円クレカ払いしていると、年およそ2万マイル貯まります。
3年間だと6万マイルとなり、ここで有効期限が来ます。(特約店利用で増減はします)
しかしANAの場合、
3年間で6万マイルまでは同じですが、あと2年分の4万マイルも貯めることができるのです。
有効期限の5年で6万円+4万円=10万円。



10万マイルあれば、海外旅行も検討できるぞ!
カード発行時のポイント付与はANAがおすすめ
ANAは初回カード発行時に+1,000マイルもらえます。
また毎年、カードを継続した場合に+1,000マイルもらえます。
JALの場合は、カード発行・継続ではマイルはなく、搭乗によるマイル付与となります。
※搭乗:飛行機に乗る
・初めての搭乗で +1,000マイル
・毎年初回搭乗で +1,000マイル
・搭乗ごとのボーナス フライトマイルの10%プラス
JALの場合、発行・継続ではなく搭乗でボーナスマイル付与となります。



毎年飛行機に乗らないといけないの。。
そんなの無理だよ~



ボーナスマイルに関してはANAの方がやさしい設計だね
ちなみに、わたしも毎年なんて搭乗しません。
しかも、1,000マイルは1マイル100円の計算だと、「10万円分の買い物によるマイルの価値」となります。
これはありがたいですね!



一気にマイルで特典航空券への道が近づくぞ!
マイルの貯めやすさ
次にマイルの貯めやすさを比較していきます。
貯めやすいマイルのカードだとストレスなく貯めれるので、ここはよく考えよう。
マイル特約店は、日常的に行く店のある方で選ぼう


まずは還元率ですが、通常ANA、JALともに0.5%〜1%。
200円の支払いで1〜2マイル。
しかし特約店での買い物だと2倍のマイル付与となります。
100円の支払いで1マイル~2マイル。
ここで差がつきます。



マイルを貯めるコツは特約店での買い物を多くすること。
ANA、JALそれぞれの特約店は以下になります。
※一部抜粋。他すごい数あります。
ANA カードマイルプラス加盟店 | JAL 特約店 |
---|---|
100円で1マイル ・スターバックス ・マツモトキヨシ ・ココカラファイン ・アカちゃんホンポ ・H&M ・THE BODY SHOP 200円で1マイル ・セブンイレブン ・ヤマダ電機 ・ベスト電器 ・apollostation・出光・シェル ・高島屋 ・大丸・松坂屋 ・阪急百貨店 ・阪神百貨店 ・楽天 | 100円で1マイル (ショッピングプレミアム加入、100円で2マイル) ・FamilyMart ・スターバックス ・RoyalHost ・イオン ・welcia ・nojima ・ビックカメラ ・マツモトキヨシ ・ココカラファイン ・コナカ ・紀伊國屋書店 ・大丸・松坂屋 ・プリンスホテル ※ENEOSは脱退しました 200円で1マイル ・楽天など |
特徴として、セブン系はANA・イオン系はJALとなります。
また100円で1マイル付与の特約店は、ANA・JALで違いがあります。
しかし、200円で1マイル付与の特約店の多くは意外と同じなんですよ。
特約店は近所にあるお店、日常的にいくお店がある方のクレカを選ぼう。
するとストレスなくマイルを貯めることができます。
マイルのために毎回遠くのお店まで通うことは、長くは続きませんよ。
ANAのカード発行元の特徴


ANAカードでVISA、Mastercardを発行すると、カード発行元が三井住友カードとなります。
ということで、Vポイント(旧Tポイント)が貯まります。
また三井住友カードには「iD」や「楽天edy」が付いてきます。
Apple Pay、Google PayにANAカードを連携させておけば、スマホのタッチ決済もできますし、「iD」でのスマホタッチ決済もできます。
これは支払いがとても速くなるので、おすすめです。
またANAは基本的に特約店のみでしかマイルは貯まりません。
その代わりにVポイントを貯めて、マイルに移行するという仕組みです。
ただ特約店では、Vポイントとマイルの2重取りができるので積極的に利用したいですね。
ポイントの移行が面倒でない人は、マイルが貯まりやすいANAがおすすめ。
しかし公共料金など、マイルは特約店以外では直接貯まらないことに注意。
JALのカード発行元の特徴


ANAカードでVISA、Mastercardを発行すると、カード発行元が三菱UFJニコス株式会社となり、DCカードとなります。
JALの場合はシンプルで、直接マイルが貯まります。
※ANAと違い、他のポイント付与はありません。
JALでは通常100円で0.5マイルですが、4,950円/年のショッピングプレミアムに加入することにより、100円で1マイルとなります。
しかも特約店では100円で4マイルとなるので加入をおすすめします。
現にJALカード保有者の8割の方が加入しているそうです。
またイオン系列ではWAONで支払うことにより、チャージで100円で1マイル。
支払いで200円で1マイル。
マイルの2重取りができます。
※クレジットチャージでのマイル積算は2025年3月31日まで
シンプルに買い物した分、また公共料金の支払いでもマイルが貯まる。
ポイントとマイルの両方を管理するのが面倒くさいという方はJALがおすすめ。
マイルの使いやすさ
マイルを貯めても、使えなければ意味がない。
わたしも航空券が取れず有効期限がきてしまい、仕方なく還元率の悪いポイントに交換した経験があります。
かしこく使ってはじめて正解。しっかり勉強していきましょう。
特典航空券の発行は、初心者にはJALがおすすめ
マイルの使いやすさとして、まずはANA・JALの特徴です。
ANA | JAL | |
---|---|---|
マイル形態 | 「L」 ローシーズン 「R」 レギュラーシーズン 「H」 ハイシーズン 3価格帯固定 | 変動価格 繁忙期・時間帯・残り席数により変動 |
マイル必要量 | 少ない | 多い |
予約の取りやすさ | △ | ◯ |
国内線 | 多くの離島は提携LCCのみ | 離島に強い |
国際線 | 世界全般強いが、グアム航路の特典航空券はない | アメリカ・ハワイは強いが、ヨーロッパはANAに劣る |
表にまとめた通り、
・ANAは少ないマイルで席を取れるが、予約が難しい
・JALはマイルを多く必要だが、予約は取りやすい
このような特徴があります。
必要マイル数の比較はANAがおすすめだが、予約が難しい


ANAは年末年始など、超繁忙期は1年前でも人気航路は取れないことが多いです。
また羽田→沖縄・北海道などの人気航路も、長期連休は予約が取りにくい。
やはりANAの方がマイルを貯めやすく、少ないマイルで予約できるためなのか、ANAマイラーの方が多いですね。そのため、人気航路は取りにくいです。
JALは比較的に予約を取りやすいです。
ただし、マイルは繁忙期・時間帯によってはANAの2倍、3倍必要ということもあります。
行き先による比較


国際線の話になりますが、ANA・JALそれぞれ航空連合に所属しています。
航空連合は、コードシェア便やマイレージサービスの相互乗り入れができます。
※3大航空連合(アライアンス)があり、もっとも大きい順に、
1.スターアライアンス 25社(ANA)
2.スカイチーム 19社
3.ワンワールド 14社(JAL) となります。
成田空港では、第1ターミナル北ウイングは主にスカイチーム。
第1ターミナル南ウイングは主にスターアライアンス。
第2ターミナルは主にワンワールド。
第3ターミナルは格安航空会社(LCC)専用のように振り分けられています。
特徴として、ANAはヨーロッパに強い。
JALはアメリカ・ハワイに強い。
アジアはどちらも同じといった感じです。
ただし注意点として、特典航空券でANAにはグアム航路がありません。
グアムにマイルで行きたいと考えている方はJALがおすすめですね。
まとめると、
ANAはヨーロッパに強い。がグアムにはマイルで行かれない。
しかし、提携航空会社が多く、マイルの利用価値が高い。
国内線では多くの離島にANA便の就航はなく、格安航空の提携便しかない。
JALはアメリカ・ハワイに強い。がヨーロッパに弱い。
(フランス・イギリス・フィンランドのみ)
しかし国内線は、離島にもJAL便がでているため強い。



「行きたい国、憧れの行き先が決まっている」のなら、その観点からどちらに決めるのも一つの方法だよ。
結論、ANA・JALどちらが初心者におすすめか?
以下の3点について解説してきました。
・年会費・マイル有効期限
・マイルの貯めやすさ
・マイルの使いやすさ
年会費・マイルの有効期限ではANAがおすすめ。
マイルの貯めやすさでは、生活スタイルによる。
マイルの使いやすさでは、特典航空券の発行のしやすさはJAL。マイルの消費の少なさはANA。
行き先は、国内離島によく行くならJAL。ハワイ・グアムに行くのもJAL。
世界各国全般に行きたいならANA。
このような基準で決めてみたらどうでしょう?



わかった気がするけど、なんかまだ難し過ぎて決められないよー。



わしも最初はそうだったからよくわかるぞ。
じゃあ、具体的に決めてみようか!
とにかく早く飛行機に乗ってみたいという方はANA。
イオン系での買い物が多い方はJAL。
年末年始、GWなど長期連休での旅行が多い方はJAL。
通常の週末や平日に旅行に行ける方はANA。
本当にANAかJAL。悩みますよね。
ただ、一つ言えることは、どちらでもいいので早く始めることです。
この理由は二つあります。
一日でも早く始めるとそれだけマイルが貯まります。
基本的にはメインカードにする方が多いと思いますので、一日でも早く始めるとかなり多く貯まることになります。
特典航空券の条件は変わるからです。
少し前まではJALの特典航空券マイルの必要量は年間変動が無く一律だったので、JALがおすすめでした。
今はANAの方がお得です。
おすすめはANA・JAL入れ替わるものなので、気にし過ぎないことですね。



なるほど!わかった気がするよ!
これで選べそうだよ!



そうだね。まずははじめてみることが大切だよ。
使ってみてダメなら変えればいいだけだから。
マイルはポイントにも移行できるから、もしやめても無駄にはならないよ。
ちなみに我が家は、20年前に国内旅行(離島)がメインと考えJALカードにしました。
当時からWAONはあったので、それも決め手ではありましたね。
今では、職場と自宅の間にイオンがあります。
なので、妻がイオン系列で日常の買い物。
わたしはwelciaでお酒購入。
またコンビニはFamilyMartということで、今も変わらずJALカードを愛用しています。
このように自分が日常的に使うお店を選ぶと、ストレスなくマイルを貯めやすくなります。
皆さんの参考になれば幸いです。
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