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【初心者向け】マイルとは?基本の仕組みをFPが解説

ペンギンくん

「マイルってよく聞くけど、正直よくわからない…」
「ポイントとどう違うの?」

おっとー先生

マイルはポイントとは違ってとってもお得に使うことができるんだよ。
じゃ、説明していこうか。

マイルについての疑問を持つ方へ、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点で、初心者でも理解できるようにマイルの基本を解説します。

この記事を読むと、

  • マイルの仕組み
  • 楽天ポイント・Vポイントなどとの違い
  • マイルを貯める方法
  • マイルの使い道と価値

    がわかり、あなたも“飛行機代を節約できる第一歩”を踏み出せます

目次

マイルとは?簡単に言うと「飛行機のポイント」

マイルとは、航空会社のマイレージプログラム(ポイント制度)で貯められるポイントのことです。
飛行機に乗ったり、提携サービスを利用することで貯まり、特典航空券や座席アップグレードなどに使えます。
またマイルを貯める際には、ANAかJALのどちらかを選んで貯める必要があります。

  • ANAマイル(ANAマイレージクラブ)
  • JALマイル(JALマイレージバンク)

日本国内ではこの2つが中心です。

おっとー先生

イメージ的には「飛行機版のポイントカード」だよ。

ANAマイルはANAだけに。JALマイルはJALだけにしか使用できない。
このようにそれぞれのマイルは、それぞれの会社でしか使えません。
最初にANAかJALのどちらでマイルを貯めるか?しっかりと考えましょう。


マイルとポイントの違い

一般的な「ポイント(楽天ポイント・Vポイントなど)」と何が違うの?と思う方も多いでしょう。

項目マイル一般ポイント
貯め方飛行機搭乗、クレカ決済、提携サービス買い物、決済
使い道特典航空券、座席アップグレード買い物、支払い
価値1マイル=約1.5〜5円相当1ポイント=1円が基本
有効期限3年が多い無期限〜短期までさまざま

最大の違いは 「1マイルの価値が状況によって変わる」 こと。
特に国際線のビジネスクラスなどに使うと、1マイル=5円以上の価値になることもあります。

おっとー先生

この価値の違いこそが、マイルを貯めている人が多い理由だよ。


マイルの貯め方(初心者向け)

「飛行機に年1回しか乗らないから無理」と思っていませんか?
実は 飛行機に乗らなくてもマイルは貯まります

では実際にマイルが貯まりやすい方法の紹介です。
下図の順番に一般的にマイルが貯まるので、それぞれ紹介します。

1. 飛行機に乗って貯める

  • ANAやJALの便に搭乗すると、距離や運賃に応じてマイルが付与されます。

やはり飛行機に乗ると一番マイルが貯まります。

では、成田↔ハワイ(ホノルル)間の航空券をクレジット購入した場合、
ANA、JALで比較してみます。
※旅行の日程は正月休み(12月末から1月上旬)を想定。
 購入時期は3か月前の9月末。

成田-ホノルル往復(正月休み想定)で貯まるマイル

項目ANAJAL
航空券の目安価格(エコノミー)約 14万〜18万円約 15万〜19万円
クレカ購入で貯まるマイル(100円=1マイルの一般カード想定)約 14,000〜18,000マイル約 15,000〜19,000マイル
フライトで貯まるマイル(エコノミー正規割引運賃/積算率70%前後)約 2,700〜3,500マイル約 2,700〜3,500マイル
合計で貯まるマイル(クレカ+フライト)約 17,000〜21,500マイル約 17,700〜22,500マイル

ポイント解説

  • 正月は繁忙期なので、通常期(7〜10万円台)の倍近くになる傾向があります。
  • クレジットカードで購入した分と搭乗マイルを合わせると、約2万マイル弱 貯まります。
  • ホノルル往復の特典航空券は 40,000マイル〜 必要なので、1回の正月ハワイ旅行で半分くらい貯まるイメージです。(実際には40,000マイル+@)
ペンギンくん

半分のマイルが貯まるってことは、片道の飛行機代がタダってことと一緒じゃん!?

おっとー先生

そうなんだよ。飛行機に乗るとマイルが一気に貯まることがわかるね。

成田-ホノルル往復(正月休み想定)に必要な特典航空券

項目ANAJAL
特典航空券に必要なマイル(往復/エコノミー)40,000マイル〜
(基本マイル)
※ANAは季節変動制
40,000マイル〜
(基本マイル)
※JALはPLUS等
特典航空券に必要なマイル(往復/ビジネス)65,000マイル〜
※条件はエコノミーと同じ
65,000マイル〜
※条件はエコノミーと同じ

ポイント解説

  • ANA・JALともに約14万~19万円必要なところ、マイルでは4万マイルからで搭乗することができる。
  • ビジネスクラスは30万円以上必要だが、マイルでは6万5千マイルから搭乗できる。
おっとー先生

1マイルの価値が3.5円や4.6円となって、とてもお得なことがわかるね。

2. クレジットカードで貯める(メイン)

飛行機が一番マイルが貯まることがわかったとしても、多くの方は飛行機に日頃乗りませんよね。
そこで一般的なマイルの貯め方が、この航空系クレジットカードとなります。

  • ANAカードやJALカードなど、マイル特化カードを使えば日常生活の決済でどんどん貯まる
  • FP目線で言えば、「生活費決済をすべて集約する」のが効率的。
  • 高額になりやすい税金・保険などを、ANAカードやJALカードで支払うと、マイルが貯まる。

航空系クレジットカードは基本的に還元率が0.5%。
100円のお買い物で0.5マイル(実質は200円で1マイル)

しかしANA、JALともに、還元率が増える仕組みがあります。

・ANAの場合はANAカードマイルプラス加盟店で、さらにプラスでマイルがもらえる
・JALの場合はショッピングマイルプレミアムに加入すると、すべてのお店で1.0%になります。
 ※特約店などでのお買い物で、さらに2倍になる場合も(2.0%)

おっとー先生

ANAとJALではマイルがプラスされるサービスの仕組みが微妙に違います。

比較表:ANA 系 vs JAL 系 のマイルカード(クレジット利用でのマイル還元)

項目ANA 系カードJAL 系カード
基本還元率(カード利用 → マイル)0.5 % がスタンダードなカードが多い(例:ANA マイル系カードの多くで)JAL でも「ショッピングマイルプレミアム」に加入するなどで還元率が上がり、1.0 % に。
特約店/加盟店優遇ANAカードマイルプラス加盟店で、通常のクレジットポイントに加えて 「100円または200円につき1マイル」がさらに貯まる制度あり JAL では「グループ・チェーン店(特約店)」でカード利用するとマイルが 2倍(2.0%)
ポイント → マイルの移行制度クレジットカード会社ポイント(例:JCB の Oki Doki ポイントなど)を ANA マイルに移行可能。 JAL も提携カードでクレジットポイント → JAL マイル変換型のカードが多数あり。
入会・継続ボーナスマイルANA一般カードでは入会・継続で 1,000マイル程度のボーナスがあるものも。JAL 系カードにも入会・継続特典マイル制度があるカードが複数存在
年会費・移行手数料カード種別によって異なる。ゴールド・上位カードでは移行手数料無料のこともある。 JAL 系もカードグレードやオプションにより年会費・移行手数料の有無が異なる。
おっとー先生

現実的に一番マイルを貯めやすい方法がクレジットカード。
日頃飛行機に乗らなくても、マイルは貯めることができるよ!

3. 提携サービスを使う

  • ANA、JALともにマイレージモールがあり、そこを経由してネットショッピングをすることでマイルが貯まる。
  • 提携先のホテル予約、レンタカー、ネットショッピングなどで加算。
比較項目ANA(全日本空輸)JAL(日本航空)評価・傾向
提携クレジットカードANAカード(VISA/Master/JCB/AMEX)ANAカードマイルプラス対象店舗多数JALカード(VISA/Master/JCB/AMEX/Diners)JAL特約店でマイル2倍どちらも強力。ANAは「日常使い」、JALは「旅行特化」の印象
オンライン提携モールANAマイレージモール(楽天、Yahoo!、ユニクロ等)JALマイレージモール(Amazon、Yahoo!、ユニクロ等)取扱店数はほぼ互角。ANAは“コイン還元”が柔軟、JALは“直マイル加算”が多い
ホテル提携マリオット、IHG、ヒルトンなど多数。宿泊+マイル加算あり国内外大手ホテルチェーンと多数提携。宿泊でマイル加算・特典宿泊ありANA=外資系ホテルに強いJAL=国内ホテル網がやや広い
レンタカー提携トヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、タイムズ等オリックス、日産、ニッポンレンタカー、海外提携も豊富旅行時はJALがやや有利(海外提携多め)
おっとー先生

アマゾンや楽天などの買い物の際に、ANA・JALともにマイレージモールを経由すると、マイル・ポイントの両取りができる。

4. ポイント交換で貯める

  • 楽天ポイントやdポイントを、ANA/JALマイルに交換することも可能。
  • ポイント交換サイトでマイルを貯める。
項目ANA(全日本空輸)JAL(日本航空)評価・特徴
基本ポイント交換制度ANAマイレージクラブでマイル ↔ ANA SKY コイン ↔ 各種ポイントJALマイレージバンクでマイル ↔ JALポイント/提携ポイント両社とも“マイル中心”の設計
航空関連ポイント交換ANAマイル → ANA SKY コイン(1マイル=最大1.7円相当)JALマイル → JALポイント(1マイル=約1円相当、キャンペーンで増)ANAはコイン還元率が高く柔軟に利用可
共通ポイント系楽天ポイント/Tポイント/nanaco/Edy 等 ↔ ANAマイル楽天ポイント/Pontaポイント/dポイント 等 ↔ JALマイルANAは電子マネー連携強い/JALは共通ポイント系が強い
クレジットカードポイント交換ANA VISA/AMEX/JCB などからマイルへ自動移行(レート0.5~1.0%)JALカード/提携カードから自動マイル移行(0.5~1.0%)ほぼ同等だがANAは移行先の選択肢が多い
電子マネー・プリペイド楽天Edy・WAON・QUICPay+などでマイル付与/交換可WAON・JAL Payにマイルチャージ可能ANAはEdy連携が強い/JALはJAL Payでリアル決済に対応
他社ポイントへの交換ANAマイル → 楽天ポイント/Edy など(一部制限あり)JALマイル → Ponta・dポイント・WAONなど(直接交換OK)JALは“他社共通ポイントに戻せる”強みあり

おっとー先生

楽天ポイントなどのマイルとの交換は還元率が低い。
ただし、楽天ポイントをたくさん持っていて、消化できないような方にはおすすめ!

ポイント交換サイトで貯める

  • モッピーやハピタスといったポイント交換サイトに登録し、アンケートやクレジットカードなどを作ると、ポイントをもらえます。そのポイントをマイルと交換し貯めることができる。

ポイント交換サイトでマイルを貯める方法(ANA・JAL共通)2025年版

手順内容
ポイントサイト(例:モッピー、ハピタス、ポイントインカム)に登録
サイト経由でネットショッピング・サービス利用・クレカ発行などでポイントを貯める
貯めたポイントをマイルに交換(ANAまたはJALを選択)
交換ルートを経由して、効率よくマイルへ変換(例:ANAは「TOKYUルート」、JALは「ドットマイルルート」など)

交換ルートのANA・JALの主な特徴

モッピーやハピタスといったポイント交換サイトで貯めたポイントは、そのままマイルには交換できません。
交換する方法として、ポイント交換を繰り返すことが還元率をよくするポイントです。

項目ANAJAL
主な交換ルートモッピー → TOKYU POINT → ANAマイルモッピー → ドットマネー → JALマイル
還元率の目安最大75%(ルートにより変動)最大80%(キャンペーン時)
強みルートが多く、提携ポイントが豊富シンプルで手続きが少なめ
注意点手数料・期間がかかる場合ありキャンペーン期間で効率が変わる
  • ANA:交換ルートが多く、コツをつかめば高還元。ただし交換回数が多く少し手間がかかる。
  • JAL:シンプルで使いやすいが、還元率は時期に左右されやすい。
おっとー先生

航空系クレジットカードを作るのなら、モッピーなどで新規に作ることがおすすめ。新規にカード発行すると、1万ポイントももらえてマイルに交換できるからね!

マイルの使い道とお得な活用法

1. 特典航空券に交換

  • 国内線なら片道5,000〜7,500マイル程度で搭乗可能。
  • 国際線のビジネス・ファーストは特にお得(10万円以上の価値になることも)。
おっとー先生

特典航空券に交換するためにマイルを貯めている人が多いだけあり、お得に飛行機に乗ることができるよ。

2. 座席のアップグレード

  • エコノミー → プレミアムエコノミー、ビジネスクラスへ。
  • 少ないマイルで贅沢体験が可能。

高額なビジネスクラス・ファーストクラスへもマイルを使いお得に搭乗することができます。

おっとー先生

実はビジネスクラスなどへのアップグレードもマイルででき、これがかなりお得なんですよ!

3. 提携ポイントや商品交換

  • ANA/JALのショッピングサイトで利用可能。
  • ANAはスカイコインに交換して日常使い。JALはJALポイントと交換し、JALふるさと納税などでマイルを利用可能。
  • ただし、1マイル=1円以下の価値になるため非推奨。
おっとー先生

還元率から考えるとあまりおすすめできないよ。
ただし忙しくて旅行に行けないなど、最後の選択肢として利用したいね。

マイルは「飛行機で使う」のが圧倒的にお得


1マイルの価値を国内旅行の具体例で比較

例:東京(羽田)⇔沖縄(那覇)往復

  • 航空券を現金で買うと:35,000円
  • 特典航空券:18,000マイル

1マイル=約1.94円の価値!
(現金で買うよりお得)

おっとー先生

わたしも実際に、1マイル=約1.94円よりもお得にマイル交換しているから、マイルは本当におすすめだよ!

国際線のビジネスクラスなら、1マイル=5円以上になるケースも。


まとめ

  • マイル=航空会社のポイント制度
  • 一般のポイントよりも価値が高くなる可能性がある
  • 飛行機に乗らなくても「クレジットカード」や「日常生活」で貯められる
  • 一番お得な使い道は 特典航空券・アップグレード

FPとしてのアドバイス:
マイルは「貯め方よりも使い方」で価値が大きく変わるポイント制度です。
まずは1枚、マイルが貯まるクレジットカードを持ち、生活費を集約して効率的に貯めるところから始めましょう。

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この記事を書いた人

平均年収でも実現できた「家族の飛行機旅行」

私が年収400万円ほどだった頃、思い切って支出を見直し、飛行機で家族旅行に行きました。

その経験は、私たち家族にとって大きな「人生の分岐点」でした。
特別な家族旅行がもたらしたものは…

・自己肯定感や満足度のアップ

・子どもにとって貴重な体験

・生活改善から資産形成へとつながる一歩

「やっておけばよかった」と後悔する前に、小さくても行動を起こすことが大切です。

この記事では、夫婦+子ども2人の4人家族が、
どうやってお金をやりくりして飛行機旅行を実現したのか?

今も定期的に旅行へ行けている方法は何なのか?

を、FP資格保持者としての視点も交えながら紹介します。

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